蛙の目借時

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ごきげんよう

大河、鎌倉殿。お前に罪は

 日曜日は大河の日~♪

 10/30日 第41回「義盛、お前に罪はない」

 

和田義盛どの。かわいい坂東武者;;

 

 タイトルの「義盛、お前に罪はない」というの、鎌倉殿が叫ぶ言葉だった。

 前回の行き違いからの、和田殿一族挙兵。和田殿は、あくまで北条への不信なのだというんだけど、小四郎側としては当然鎌倉殿を巻き込みますわね。

 和田殿、鎌倉殿への謀反として、味方を削がれ、追い詰められていく。

実朝くん、和田殿大好きなのに。和田殿も実朝くんウリン羽林大好きなのに。

 

 あ、前回、和田殿んちでつい起請文書いちゃった三浦たちは、和田殿に、お前と小四郎は仲良しだよね。裏切るんなら早めにしろよ~。ここぞって時に裏切られちゃ困るんだよ~、と言われて、早々に小四郎の方へ戻りました。飲み込んだ起請文は吐く、ということでナシに。な、なんなんだ。それでオッケーですか? まあいいけどw

 

 和田殿、基本的におバカって感じに愛らしいキャラだけど、戦いを生き抜いてきた男だもんね。平六は小四郎と通じてるよなあってわかってる。そりゃあわかるか。

 そして戦についていくという巴に、生きて帰るから。巴御前といえば敵方のはやったやつに狙われる危ない。帰った時にお前がいないと、俺は、困っちゃうよ~って言う。この、ねえ。巴御前を妻として、人となりを尊重し、あくまでフラットに仲良し、気の合う大好きな愛しい人、という扱いに描いてるの、今どきだねえ。和田殿のことをますます好きになるよねえ。巴、良かった。すごく良かった。

 

 またしても鎧まとっての激戦。鎌倉の市街地、狭い場所での、近いみんなの、ガツガツとした殺し合い。こわかった。凄かった。

 そんな中でも、太郎は酔っ払っていました、水ぶっかけられて起きてがんばるとかくすっと笑いを挟んできてまして。吾妻鏡にある史実らしい。何やってんだか。

 ちゃんと頑張って戦してて。その途中、板戸とかを盾に、がっつり矢を防ぎながら塊で進んでいくあれ、三国志だとかバーフバリだとか? 古代ローマからある陣形っつーか、そういうのやってくるの面白かった。

 

 大勢が決した頃、小四郎は鎌倉殿を前線に連れ出す。

 武家の棟梁として、戦場を見ておくのもいいでしょう、みたいに言う政子がさすがだった。

 和田殿に、降伏をすすめたくて実朝くんは行く。自分の言葉なら聞いてくれるって。

「義盛、お前に罪はない!」 という。和田殿も、それでもう終わりにするって、忠心をわかってくれてる、嬉しいって。

 そこで、「放て」と言って矢を射かけさせるの、平六なんだよ……。戦場ではお互い容赦なし、と、和田殿と別れてきたの。マジで。

 小四郎と平六。そういうことを出来る二人なのだ……。

小四郎くんさあ……。ほんとに……。

 目の前で和田殿が死ぬ。悲鳴のような嗚咽のような実朝の叫びが辛かった。凄い良かった。

 鎌倉殿に取り入ろうとしたものの末路だ! と告げた小四郎であった……。

 

 そしてその戦場のすべてに背を向けて、小四郎は去る。誰にも見られないように背を向けて。カメラに映る姿、その顔は視聴者だけに見せる、小四郎も泣いてる。

 泣くくせに。

 和田殿がアホカワイイなあって小四郎も思ってて、ともに戦い生き抜いてきた仲間で。でも追い落として殺した。

 泣いてる小四郎小栗旬最高に最高でかっこよく悲しく切なく。素晴らしかったよ;;;;

 

罪はない、のか。彼も、変わらずにいたのが罪なのか……。

 

 まつりごととはかくも多くの骸を必要とするのか、みたいに戦のあと傷ついた人々の中を彷徨った実朝くん。

 もう鎌倉に誰も信じるものはいない、と、これからは西の方、朝廷を頼みにするのだと小四郎に言ってた。私は弱いから、強い力におすがりする。

 賢くて強い態度だよなあ。小四郎、ふっと笑ってしまう。都合のいいお飾りでいてくれない実朝の成長を喜ぶべきなのに。朝廷ではなく武士の世を作るはずなのに、その頂点にあるべき人が、朝廷にすり寄るなど。

 ますますダークサイドだよな~~~~。小四郎~~~~っ。ツライのに、憎まれる方にしかいけない。実朝くんにも太郎にも憎まれるしかない。辛い。かつては太郎のように、頼朝のやり方に泣いていた小四郎なのに。でも今の小四郎が憎まれるのも当然で。危ういよ。辛いよ。酷いよ。小四郎が良いとは思えない。けれどこうなってきた小四郎の道がわかるわけで。辛い。はー。面白いです。

 今回も、途中ちょこちょこ笑わせてくるのもすごいし。大江どのむっちゃ強い!? すごいね!? とか。実衣が今度こそ死ぬ!って元気に言ったり。でも重い。いや~今度こそ死ぬって思っちゃうよね。はー。

 次回も楽しみです;;