ここでもかねてから何度も書いてますが、先月、第一歌集を出すことができました。
じゃん。可愛いです!
去年から一年かけて完成にこぎ着けました。ざっくりと覚え書きメモを記しておきます。あくまで私一個人の場合です。
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さて。
二十年以上昔のある日、私はダ・ヴィンチという本の雑誌の記事でたまたま枡野浩一さんの歌集の紹介を読みました。面白そうと思って買ってみて、かんたん短歌のつくりかたなどを読んで、今、普通に歌人がいて短歌作ってる人がいっぱいいる!? と気づいたのが三〇歳すぎての遅いスタートでした。
作り始めて、一年か二年はネットや雑誌とかに出すのと、松山での歌会に参加だけでした。穂村弘おっかけをしたり、単発のカルチャーに行ったり。愛媛から大阪や東京に出かけていったなあ。そして岡井隆かっこい~!! とメロメロになった^^
やっぱ結社に入ろうと思って、未来短歌会に入ると決めて、岡井隆欄に詠草を毎月送るようになりました。未来に載るのが二〇〇五年の二月号から。入会は二〇〇四年の十一月だけどまあ、名前出るようになった二〇〇五年入会ってことになるのかなあ。ともあれそれからずっと毎月欠詠なくやっています。
そんなこんなで、去年、未来に入って自分二〇周年だなあと思って、歌集を出す気になりました。
去年ね、本みたいな手帳というのをジャケ買いして、可愛くて、こういうのが私の歌集です、って出来たらいいのに……と思ったのが最大の理由かな。あとパート代をそこそこ貯められた。資金OK、こういう本にしたいという具体的な目標できた。で、がんばりました。
手帳と並べてみる。理想どおりの可愛い本ができて嬉しい^^
さて、歌集を本当に出したいと思ったのを、人に話したのが去年の五月。田中槐さんに相談しました。まずどうしたらいいですかー。
もちろんまず歌稿をまとめなくてはいけません。私はそれまで歌集出すためにとか何もしてなかったので、とりあえず手元にあるかぎりの歌全部パソコンに入れなくちゃなあ……というのがおっくうで。
そしてどこの出版社から出すかを決めなくては。槐さんに相談しながら、典々堂さんがいいかもと思いました。槐さんからの後押しもあって、まずはメールで相談させてもらいました。典々堂さんからメールの返信もらって、まだ何も原稿に手をつけてないのに会って相談する時間をもらいました。
そこで、二〇二六年の五月に歌集を出す、として、スケジュール的にはどうしたらいいですかとか、ざっくり大体のお金とか聞きました。話せて良かった。
歌集出したいな、まず原稿をまとめるとして……それからどうなの? とぼんやりしていたことを具体的に教えてもらえて。スケジュールをまさにその手帳に書いていきました。ぼんやりした想像から具体的目標になりました。
原稿出してから歌集出るまでには順調にいっても三、四ヶ月はかかるとのことで、五月に出したい私の希望でいうと、遅くとも年末までには原稿仕上げないと。
何はともあれ、自分で歌をまとめなくてはいけません。こればっかりは自分ががんばるしかない。
一日に未来一年分入力するかーと去年の五月から始めました。順調にいけば一ヶ月かからずに入力はできるんじゃない? と思ったけども~。まあ、そんな勤勉には出来ませんでしたね……。最初こそ毎日一年分入力したけど、ちょっと、一休みとかで何もしない日も多く……。可愛い手帳に入力した日とかチェックしながらぐずぐずだらだらとしてしまった。なんとかがんばりました。二十年分だからね……。手元にあるものをかき集めて、入力して。うう。タイヘン。でもほんとそこは自分でやるしかない……。
私はエクセルにまとめました。ワードよりは一覧が見やすいかと。
基本的には未来の詠草。さらに同人誌の「遊子」のもの。明治学院で石井辰彦さんの講座に行ってた頃のプリント。何度か雑誌に載ったものなど。五月から初めて、八月に入力終えた。がんばった。
それから、選歌。ま~~も~~~ひどい。よくこんなの出してたな。読んでもらってたな。すいません……ってなる。でもなんとかがんばってたな~とか、これは褒められたなとか、結構いいじゃんとか、あ~こんなこと考えてたんだなあがんばってたな~自分~。人生振り返り時間となりました。
歌集にするには三〇〇首あまりかなあと思って削っていくんだけれども、だんだん、何がいいやら悪いやら、わからなくなってきます。自分なりになんとかまとめてみて、それでも五〇〇から六〇〇くらい。
またしても槐さんに相談させてもらって、一度原稿を見てもらう。アドバイスもらってから、なんとか、四〇〇切るようにまとめました。それが十月おわり頃。
プリントしてA4で最初は三〇枚以上だったけど、一九枚に減らせた。
そしてやっと、典々堂さんに原稿を渡したのが十一月の終りの頃でした。
このころ、去年買ったばかりのパソコンが不調でヤバイってすごい焦ってたな。まとめた原稿をメールできて心底ほっとしたものでした。
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あの可愛い手帳みたいな本にしたい私は、猫の絵を表紙にしたくて。勝田麻子さまにお願いすることができました。Xでとても素敵な絵を見かけてからファンになって、日々流れてくる猫の絵をとても楽しみに拝見していました。ダメもとでお願いしてみたところ、引き受けてもらえてめちゃくちゃ嬉しくてドキドキしたのでした。最高!!!
すぐには無理でもお待ちしますのつもりで自分の原稿仕上げるより前にお声をかけさせてもらったら、ラフの確認、仕上げととてもスムーズに進めていただけて、私の原稿よりずっと前に絵をいただくことができました。ほんっとうにありがたいことでした。
めちゃくちゃ可愛くて!!!!!
この絵を表紙にした歌集を出すんだ。がんばれ~がんばれ~~自分~~って原稿をまとめていくのにものすごく励みになりました。
左から二枚はうちの子。かわいい。一番右は公園で見かけた猫ちゃん。いい伸びを見せてくれたの。写真とイメージをお伝えしてかいてもらえました。幸せ^^
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私は、歌を途中から旧仮名でつくるようになったのですが、最初の頃の歌も旧仮名に統一していきました。旧仮名、なんかすてきだから使う、って完全に気分でやってまして、歌集にするとなると、いっぱい間違えているに違いないとすごく不安でした。パソコンに入力するときにミスってたりするし。自分がまったく信用できないので、日本語のプロの友達に原稿チェックして欲しいと依頼をしました。出版社に出したのと同じ原稿を渡しました。
で。
初校をもらって、友達からのチェックももらって。自分で、見直し見直し~。それが年末から今年の一月にかけてでした。
案の定いっぱい間違えている。
それと、ページに一首だけになるところをどうしますか、とか。歌を足して三首にしてもいいですよと言われましたが、むしろ削っていったり、入れ替えていったり。そういう作業もしました。一首だけのままでいいってしたところもあるし、調整したところもあります。初校の見直しは山ほどあって大変だった。三校、四校と間違いを正していくの。本当にありがとうございました。
一ページに三首は私の希望で。本全体のページ数は多くても二百にならないようにしようと思っていました。サイズも小さめにするし、薄くて軽い本にしたかった。持ち歩いたり気楽にのんびりごろごろしながら読める本にしたかったので。もとの手帳みたいに軽く~。
フォントも初校より前にいくつか見せてもらいました。可愛いフォントにしたいと思ったりもしたけど、やっぱり王道な感じのがいいかなと落ち着きました。行間の感じとかもほどよくお願いしました。私の歌が長すぎて一首が二行になってしまうとかも、実際やってみてもらって気づいた。長すぎるとかあるんだ自分。概ね定型なのですが、カタカナの言葉とか長かったね。
あとデータで四校まで見ました。
旧仮名のミスを最後まで見た。でも抜けがあるかも。友達にチェックしてもらったのと典々堂の髙橋さんからのチェックと見て、さらに何度も友達に相談させてもらって。辞書を見るのも一つの辞書だけじゃダメだなとか、学びました。いろいろあるね。
あとがきは、再校くらいで書いたんだっけかな。パソコンが壊れてて、スマホでポチポチした。ぐぬぬ。パソコンが壊れてハラハライライラしたぜ~~~。一月の終盤にやっとパソコンが修理から戻ってきて、あとがきは改めて文章書き直しました。大筋は変えてないけど、やっぱ私はスマホで文章は難しかったなあ。慣れの問題かな。でもなー。まあ、間に合ってよかった。
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タイトル 。原稿渡したら早めに決めて欲しいと言われました。
槐さんに見てもらった時に、「ぐるぐる」というのはどう? と提案してもらっていて、そうだなあ。私のうた、オノマトペ多いし、ぐるぐる、あるね。トリックスターも大好きだし。でもぐるぐるだけではどうかな? と悩みました。「春、ぐるぐる」にしようかなと思ってぐぐってみたら、春先はめまいがひどくなって大変ですねみたいな記事がずらっと出てきて、ん~これはやめよう。
いっそ意味をやめて、はるはる って重ねてみたら、なんか軽やかでいいんじゃないかなと思えた。髙橋さんにも相談してみて、何度も自分で口にしてみて、いいかも、って決めました。
なんかすごく素敵なかっこいい言葉のタイトルをと夢想していた時期もありましたが、でもなんか意味よりひびきでいくのよかった気がする。猫とのんびりごろごろしながら読むような歌集がいいなあって思って作ったし。『はるはるぐるぐる』、気に入っています。
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栞 ! 最初は、私の歌集に栞を頼むなんて申し訳ないという気がして、つけなくていい……とか思ってたのですが、でも、無名の私ですから。千坂さんのこと、歌集のことを紹介する意味でもあったほうがいいと教わってお願いすることにしました。
豪華メンバーに頼めて嬉しすぎる!
槐さん、岡崎さん、石井さんは私からお願いしました。穂村さんは典々堂さんからお願いしてもらいました。皆様に引き受けてもらえてそれだけでもう嬉しくて~。再校をお渡ししたんだったかな。書いてもらえました。嬉しい。
そんなこんなで三月の終りか四月くらいに、歌集本体に関する私の作業としては終り! がんばった。そしてみなさんにとてもとてもとても助けてもらった。日々感謝でした。
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表紙というかカバーにする絵は早くにもらっていた他に、本の中にもイラストをお借りしたくてお願いしました。Xで見ては、可愛い~~~ってなる絵を四つ、お願いしました。猫だらけにしたくなっちゃうけども、我慢。
一月に、装本をしてくださる三好誠さまにお会いしました。髙橋さんに、絵を手渡ししたいとお願いしましてお会いする機会を作ってもらいました。
この素敵な可愛い絵が主役の可愛い本にしてください! とお願いしました。私が最初にこんなのが私の本だったらいい~と思った手帳をお見せして。
そしたらすごく! 可愛い本が出来上がって!!! めっちゃめちゃ嬉しいです。
帯に爪痕をつけてもらったの、すっごく嬉しい。プロってすごい。私のイメージとか理想が叶えられている~~~! と感激しました。ありがとうございました!!
扉も可愛く仕上げてもらって、本体のクロス装もイメージ通りの色、背の箔押しもかっこいい。嬉しい~^^
紙の本として出すからには、紙の本だからこそ、というものにしたかったのです。物体として持ってて嬉しい本にして欲しいですというイメージを実現してもらえました。
猫に邪魔されながら本を読みたい^^
表紙の透明箔や、本体クロス装、タイトル箔押し。手触り、質感を楽しめる本です。
チラッ、扉。可愛いので実物見て欲しい~。本の中にいる猫ちゃんも見て欲しい~。
本が出来上がってうちに届いたのが五月の半ばすぎでした。
本が出来上がる前に、未来の作品批評会があるのと、文学フリマがある。なんとか宣伝できないかなあと思って、ポストカードサイズのチラシを自作。表紙可愛いでしょう~って自慢したかった~。文学フリマで配布協力してくださる友人にも恵まれて本当にありがたいことでした。感謝;;
うちのプリンターでやるので。モノクロ印刷、紙をちょっとカラフルにして作りました。裏に短歌一首。短歌は三つのバージョン違いあり。表紙も、帯ありとなしの絵で。自己満足だけど、良いの、満足だから。
せっかくなので、チラシを地元の友達にも送って、お知らせしてくださいと頼んじゃった。本当にご協力ありがとうございました。厚かましいお願いしちゃったけど、送ったら可愛いねっていってもらえて嬉しかった。
四月の初めくらいまでに、謹呈のリストを作りました。なかなか、タイヘン。未来のみなさんとか友達とか。だんだんわからなくなる。典々堂さんの謹呈おすすめリストでお願いするチェックをしたり、地元の方の図書館とかにも謹呈した。蔵書してくださいませ……。
歌集がつまった段ボール、うちに積み上がっていますが……どうだろう。なんとかなるのかなあ……。
でも、中身がこんな可愛い本なんだもんね^^ と思って嬉しい気持ちいっぱいです。
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料金 ですが、これはもう出版社によって、本の形態によって、いろいろと変ってくるのだと思います。昨今、紙の値上がりとかインクがなくなるかもとかなにかと不安要素いっぱいで、いくらかかるなどは、ほんっとわからないのだと思う。
私は、初校のときに見積もりの半分を支払い。全部終りで残りの支払いをしました。個々にお礼などは都度都度に支払いしました。三年あまりのパート代、全つっこみの覚悟でした。三桁万円ですわ~。でも蕩尽として満足しています。自分のためにがんばったし、自分が嬉しい本が出来たので、後悔はないです。私の希望をちゃんと聞いてもらえて本当にありがたいことでした。
先日、またしてもセリアで押し活グッズのキーホルダーを買って、マイ歌集キーホルダーにしました^^
アクスタと。マイ歌集グッズの自作、満足^^
歌集作って良かったなあ。何より自分が一番遊べて楽しいです。
マッツにサインもらったし^^プレゼントしたし^^
この前割付けにいったときには、発行所で記念写真撮りました^^
歴代未来と。
岡井先生の写真と記念写真撮った!^^ラブ♡
そして歌集届いたよとか読んだよとかをもらって、すっごく嬉しいです。本当に皆様ありがとうございます。みんな優しい。ありがとう;;
産経新聞で紹介してもらった!
2026年6月14日の記事です。感激。
www.sankei.com
↑ 記事公開されていました。いつまで読めるかわからないけど。
週刊新潮が送られてきて、俵万智さんに一首評書いてもらっていた! 感激!
ありがたい。
書店に並んでいるのも見に行きました。これは池袋のジュンク堂。詩歌の棚の充実っぷりがすごくてびっくり。そして面陳、ありがとうございます! 新宿の紀伊國屋にも並べてもらっていた。ありがとうございます!
歌集にまとめるために読み直しまくって、自分の歌、良いやら悪いやらわからなくなってしまう。いや、良いと思って歌集にまとめたわけだけど、でも私の歌って、自分にとってしか価値がないよなと思う。
人に読んでもらえて、この歌好きとか教えてもらえると、しみじみと嬉しいです。
一年がかりの私の歌集作るぞプロジェクト、完了。
去年五月に始めて、今年の五月に出版できました。なんとか目標通りできた。
知らない人と仕事するわけで、連絡や支払いは迅速に、誠実にと心がけました。自分、大丈夫だったかなあ。自分なりの精一杯をやりました。みなさんに助けられるばかりで、本当にありがたかった。そして改めて、これまで歌集を読んできたけどみんな、こんなそんな大変さを乗り越えて歌集つくってきてるんだなあと尊敬しました。みんな凄い。
本当にみなさま、ありがとうございました! どうか私の歌集も届いてゆきますように。