蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河、鎌倉殿。実朝くんんんんっっっ

 日曜日は大河の日~♪

 この前は、一回お休みで、スペシャトーク番組があり、すっごく面白かった! キャストのみなさん、脚本三谷さん、真摯に面白いものを楽しく創り上げている感じがすごく伝わってきて良かったです。大河の時間放送で45分だったけれど、もっとたくさんお話あるだろーっという熱い期待に応えて、今夜深夜60分版があるようなので、録画するぞー。

 

 さて昨日は。

第39回「穏やかな一日」

実朝くん回だった……。

 冒頭、いつもはナレーションの長澤まさみが登場してびっくりの可愛かった。小四郎くんちの下女って感じ? 今後はどうなるの。今回が穏やかな一日だからちょっとしたお遊びで出てきたの? わかんないけど楽しみです。

 

 で、その。たぶん比較的平和だった? 四年間くらいの歳月を一日ってことで紹介しますみたいな、まさにドラマなわけですが。全然穏やかじゃない。穏やかじゃないよーっ。

 まあ、謀反だとか殺しあうだとかがなくて穏やかだったかしらね……。でもでも。

 

 実朝が、疱瘡だかなんかで病に伏していたらしい。また危ないってことで次の鎌倉殿はとか水面下のなんだかんだはあったっぽいけど、無事回復。なので、一応今度は普通に鎌倉殿復帰となりました。

 でもまたこう、頼家の息子くんに不穏の種がまかれてしまったって感じなのか……。

 

 実朝くんと和田殿が仲良しだから、上総介にしてくれよ~頼むよ~、そうだねいいよ~みたいな話してたのが、これまた不穏の種に……。

 小四郎くんがますます闇小四郎になってて、鎌倉殿がちょっと自己主張すると、はあ? みたいに静かにブチ切れて、私はもう引退しますかっていったり、口を出さないでいただきたい、とかもうほんとすっかり怖いおじさん。

 周りの人間も、小四郎のご機嫌うかがう感じになってて、ほんとこわい。穏やかに優し気な時もあるけど、いつブチ切れになっちゃうか怖がられてる感じがする。小四郎~~。

 

 で。

 実朝くんですよ……。

 太郎にさ~、歌を渡して、返歌を楽しみにしているとか言うの。あらあら、和歌でやりとりなんて相聞(恋の歌)のやり方じゃないの~うふふ、薄い本のネタ提供ですか、なんて、最初のところでは、ふふって思ったの。太郎の方は、歌つくったことないよ~どうしよ~みたいにしてて、コミカルだったんだよ。

 でも、太郎と鶴丸が幼馴染の仲良しで、弓競争(?)できゃっきゃしてるのを見て、グサッと傷ついてしまう実朝くんとか、つい鶴丸とりたてに反対しちゃう実朝くんとか、これは。とてもマジなやつ、となって、うるっときました。

 返歌に悩んでいる太郎が、源仲章に、恋の歌ですねと言われて、あーー、そっかー……となってしまうのも。うるっと……。

 

 昔は男色も普通にありとはいえ、やはり何より世継ぎが大事の鎌倉殿の立場。妻に、どうしてもそういう気持ちになれないと打ち明けて。話してくださってありがとうと受け止める妻よ。

 びっくりした。

 匂わせるのではなく、実朝はゲイで、たぶん完全に女性はダメで、でも太郎とどうこうなりたいって感じでもないかなあというアセクシャルな雰囲気かと。恋はするけど性的接触は望まないタイプ、かなあ、と、見てる私としてはそういう描き方に思いました。歴史ドラマとして、男色ありなのはこれまでもあったと思うけど、実朝の、生きている人としての悩み苦しみという感じをこんなちゃんと見せるんだなあ。

 Twitterみてて、前に占いばばさまに、お前のような悩みは昔からも今もこれからもずっとある、一人ではないのだ、というように言われていたのは、こういう面のことでもあるのか、というの、今回を見たあとだと、そうだなあと納得。

 若き権力者とか、偉大な父の跡継ぎとかいう悩み、生きている限り人間悩みはあるさみたいにあの時は見てたけど、セクシャルマイノリティという面も、そういうこともある今も昔もこれからもという肯定。悩んじゃうし苦しんじゃうけど、ある、という肯定で描かれていて良かった。

 

 太郎は、歌を間違えていたのでは、と、もらった歌を返してしまう。恋の歌はうけとれませんという、なかったことにしてしまう。ほんとそれは残酷な優しさだけど、臣下でもある太郎の精一杯もツライ~。

 そして実朝くんは、そうだな間違えた、と太郎のこたえを受け止めて、

「大海の磯もとどろによする浪われて砕けて裂けて散るかも」の歌を渡すのだったー。

 

 これ、ドラマでみてると、太郎と鶴丸が仲良ししてて、ガーン、みたいな失恋ショックであの時つくった歌なのかしらね……。千々に乱れて砕けてしまう心よ……。実朝くん~~~;;;;

太郎、優しくてまっとうでかっこいいもんね。恋しちゃうね。うんうん。

実朝くん、ピュアすぎるよ;;

 

 さてそんな切ない恋のお話の一方。

 小四郎は鎌倉を変えるぞ、と張り切って、平六に、また真っ先に味方になってくれよと念押ししていた。

一人で何でも決めてしまう独裁者になってる小四郎。

ふーん、と頷きつつ、ムカっとしていた平六。たいへん。

 

 次回は和田殿がいっぱい??? みたいな予告だった。平六も一緒に謀反??? どうなるんだろう。心配です;;

 

すっかり闇のビジュアル、かっこよくてこわいです。

 これからの最終章。ダークサイドの、老いてゆく義時を演じ切ってゆくであろう小栗旬を見たい、と言っていた三谷さん。物凄い最終回が待っているらしいと、トークスペシャルで盛り上げまくってました。楽しみです。