蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河ドラマ「どうする家康」見てます。

 さてさて鎌倉殿終わっての今年の大河ドラマ「どうする家康」

 なんも書いてきてないけれど、それなりに楽しく毎週見ています。で。昨日はいっそうぐぐぐっと引き込まれたので、感想メモ。

だって松山ケンイチ本多正信が物凄く良かったから。

 昨日は第九回「守るべきもの」

 一向一揆でタイヘン、どうする家康くん~って続いてたやつの一段落でした。

 国を治めるにあたって金がないなあと悩んでいたところ、寺は税を納めずウハウハで儲けてるじゃないか、寺からも税をとれ、と家康くんが命じたところから一揆だ謀反だと大変なことになりました。

 謀反の疑いあるものはことごとく殺してしまうやり方もあるとジジイに言われてて、あ~それ去年鎌倉でやったやつですよね!ってつい笑っちゃった。笑いごとではない。

 家康くんはみんなを信じる道をとり、残っていた家臣は改めてついていき、戦う。そして織田方に近いおじさんに進められて、もう戦いやめようぜって本心ではない和睦条件申し入れて、戦いをやめる。お寺の方も、来世で幸せになる~って信徒が実際どんどん死んでいくのを、もう見てられないって上のものが心折れてしまったのも、ほんと。つらい。信仰のもとに死ぬっていっても、目の前で積み上がる死を、なかなか耐えられるものじゃないよねえ。

 

 岡崎のみんな、お前ら馬鹿正直だなって言われてた。主人公サイドだもんね。家康くん、まだ若く純朴青年だもんね。でもこうして経験値あげて修羅の道を知っていくという、丁寧な道筋の見せ方だなあと感心しました。

 

 そして今回は本多正信回でした。向こうの軍師に本多正信がついている、裏切り者め! となっていたのですが、彼の過去、幼馴染の女の子が戦の果てに連れ去られていった記憶。 

 戦国時代。人さらいにあうとか、まして女の子が悲惨な目にあうとか、描かれずとも想像に難くない。盗賊退治に行った時、偶然彼女に再会したものの、瀕死の彼女は南無阿弥陀仏にすがって、もう死にたいと願っていて、念じながら死んだのを目の当たりにしていた本多正信

 

 正信自身は別に信徒ってわけじゃない。けれど、この戦で荒廃した世の中で民がせめてもの救いとしてすがる信仰を、殿は踏みにじった。捕らえられて家康に弁明は一切せずに、間違っているのはお前の方だ! と断言した正信。

 家康は主君だから。国を、民を、此の世を、心安く生きて行けるようにしなくてはならない。

 前の回で、かつて今川義元に教えられたことを夢で思い出してもいたんだよね家康くん。此の世の主は民だ。我らは民の国を守るためにあると。

 正信に言われて、家康くんは泣いちゃうんだよ~。悔いておる、と。自分が間違ったことを、本当は守るべき民草、家臣を死なせる戦を始めてしまったことを。

 それでもまた建て直していかねばならぬ。家康くんはそういう自分の立場を受け入れていくって言える子になった。怖がりで泣き虫な殿ですねと瀬名に言われながら、家臣にもそう思われながら。それでもこの主君をなんとかするように、ついていく家臣がいるんだなあって、わかる。思える。良く作られているドラマだなあ。面白いです。

 

 殺されてもいいって感じだった正信が、国を追放、って生かされて、改めて殿をみて、すっと手をついてこれまでの御恩に礼を申し上げる。の、あとで、殿、寺との約定を破る言い訳どうする~? って聞いて、元に戻すっていうのは、寺を建てる以前の野っ原に戻すってことでいかがかな? と提案置いていくの、良かった。すっとぼけな正信の顔に戻っていた。

 

 松潤家康くんと、松ケン本多正信のこの二人のシーン、本当に綺麗で素晴らしかった。画面は崩れた残骸の中、一応シュッとしてる家康くんと、ボサボサモサモサの正信。でも最高に綺麗だった。

心つかまれました。

 家康を狙撃したりしてたし、煽ってたもんね、正信。助命嘆願とか出てた方とは全然違う。殺されて当然だったところ。でも、家康は正信のいう事を自分でも感じていて。自分の罪を重く見て、彼を殺すことは出来ないと思って。だと思う。

 まあ史実的にも今後の登場あるでしょうし。彼をこうして生かしていったという納得感、すごく良かったです。好き~~~。

 

 松山ケンイチのインタビューでも、ずっと役者やってきたけれど初めて、役柄とリンクしてというか、撮影の前に眠れなかったんですよねと言ってた。本多正信、神がかっての名演だったと思う。見られて幸せでした。松山ケンイチの色気ある役者っぷりにうっとりでした。凄い。いい役もらってるし最高に良い見せ方、演じ方してる。好き。これからも楽しみです。

 

 

他の家臣たちは楽しく海老すくいで盛り上がっておりました。♪鮒、鮎、鮒、鮎~海老すくいっ。

 鎌倉殿の時も、上総介の死の頃に、ぐあーーーーっと心を掴まれてのめり込んだのでした。家康くんもますます面白くなるかなあ。

 これまでももちろん楽しく見てましたが。脚本の古沢良太さん、すごい面白い漫画をすごくうまく実写化、みたいなドラマを書くなあという印象なのですが、この大河も、めっちゃ面白い漫画原作のすっごい贅沢実写化って感じがずっとしてる。青年主人公家康くんの成長物語ですねえ。松潤キャスティング最高ですね。泣き虫殿も可愛いしこれから絶対かっこよくもなれるし。二回目とかの時から、泣きそうになりながらも家臣に行くぞって言ってたの凄い良かったし。がんばれ~。

スタート前の東海地方のポスター。青く爽やか、どうするの家康くんがんばれ~感^^

 

 

 昨日はどんより空からの雨の一日で、つかれた~~~って思ってた。けど面白い大河で満足してよかったな。

朝の写真。気分と同じく曇ってた。
梅見とかお花見を晴れた日にのんびりしに行きたいなあ。

 この頃お散歩不足。なんとかしよう。

 cheerio~☆