蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河、鎌倉殿。災いの種とは……


 日曜日は大河の日~♪ 「鎌倉殿の13人」

 って、もう、つっら;; こわい;; ぐしゃぐしゃ吐き出しメモ。
 32回「災いの種」

 

 もうね、災いの種たる幼子をどうこうもあるけど、北条氏、小四郎くんが災いそのものなんだよ。辛い……。
 ここまで共に見てきた私としては、そっかーそうなっちゃうかー殺すかあ。殺すしかないかあ。ないかも;; って思うけど、太郎が「父上はおかしい!」と糾弾の声を上げることこそ正しいのに。思わず息子を殴る小四郎くんのことも、わかる、って思う。わ、わからないけど;; 太郎;; きみはひかりの道へ進んでくれ……。


 前回ラストに、危篤から復活した頼家だけど、みんなもう死んだものとして動いたので、死んでくれよとしか思われてないの辛い。医者だけ喜んでくれてて悲しい~。
 母である政子すらも。もう、死ぬと思って動いたものね……。

つるっと坊主頭の頼家、今回ずっと美しかった;;


 小四郎くんと言い争っちゃう政子。もう、小四郎と政子くらいしかまともに対等に言い争うことは出来なくて。政子には息子、孫であるところのものたちを、亡き者にしようとする小四郎は、憎い、けれど、北条のものとして、鎌倉のためにも、小四郎はなくてはならないのもわかっていて。互いに、辛い;;;;

共犯者にならざるを得ない。


 実衣ちゃんが、全成どのを失って、比企の全てが完全に敵で、殺せモード一択になってるの凄いたいへん。つらい。
 仏門には入りません。とそっけなく言ってたの、わかる~。仏さまは助けてくれなかったもの、すがりません。て。

 

 全然関係ないけど、ちょっと思い出した。うちの母親、父が亡くなったあと、うちにある神棚とか氏神様のお祭りとかそっけなくなったんだよね。うちの父は別に信心深いとかではなく、うちもなんか信心してるとかでもなく、けど慣習として丁寧に生真面目に神棚おまつりはしてたんだけど。私は知らないけど、母は神様にお願いで手を合わせてたのかもしれない。でも、癌は再発、父は亡くなりました。
 で、母はちゃんとしてきたのに神さまは助けてくれなかったみたいなことをちらっと言ったことがあったのでした。(新興宗教に金つっこんだとかいうことでは全然ない)
 神頼みするしかないことがあって、でも叶わなくて。それは仕方ないねっていうかホントに神様がなんとかしてくれるとかはないって重々承知なんだけど、でもやっぱり、気持ちは萎えるって感じは、私もわかると思ったのでした。

 


 せっかく生還したのに、頼家は味方が誰もいない。母さえも。自分が生きていることを誰にも喜ばれない。妻も子も失った。殺された。
 北条を殺せ、と言っちゃうのもわかる;;

 けれどそれで、板挟みになった仁田どのがーっ。
 和田どのは、やべ~どうしようか、と、三浦や畠山に相談したけど、仁田どのは悩み続け小四郎くんに話を聞いてもらえず。
 自害……。
 すごいそんな。そんな死にざま……。
 前回の時から、もう比企をやるときの顔がわりとヤバイ感じに生気なく心辛そうだったところに、この、板挟み。鎌倉殿に忠義を、という思い、比企を殺ったのは自分という思い、抱えきれなくなってしまったの、わかる;; 辛い;;

あなたがそんなに苦しまなくても;; いや、殺したけど;; でも;;


 その死をきいても、小四郎くんは動じない。
 実は生きていた子ども、善児がひよって殺せないなら自分が手にかけるつもりで刀を握ったの、その動じなさが本当に辛い……。


 善児が、トウを育てたこともあってなのか、もう子ども殺せない風になってるの。小四郎くんが闇まっしぐらなのに、今まで闇の底にいた善児が、名前のように善の方へむいたのが余計辛い。悲しい。ぶらんこ作ってやったりしたの。一緒に遊んだの。もう、無表情に無感情に千鶴丸を殺した時とは、変わってしまったの……。喜ばしい変化のはずなのに、それは悲しく苦しいことでしかなく、泣いても、どうしたって、もう取り戻せないんだよ……。
 次回予告では、小四郎くんがやっぱ兄上殺したやつ? って気づく感じかな? 
 今まで、殺してきたことを、悔いても泣いてもなかったことには、出来ないだろう……。
 あの子はまた水辺で殺されたのかな……。トウも目の前で? 小四郎くんの命令で……。「あれは生きていてはならない命だ」というような言い方をしていた。幼い子どもではなく、単にそのへんのもののように。
 小四郎くんもそういう風に閉ざしていかないと、メンタル持たないよねえ……。

悲しい……。

 


 頼家、修善寺へ追いやられるとなって、激昂。そして泣く。
 最後のあの泣き姿、すっごい良かった。演じている金子大地さん。凄いすさまじく良かった。
 必死になってあがいても無理で。子どもみたいな泣き方からの慟哭。凄い。頼家が泣いていた。ああいう風に泣いちゃうよなあ。最高でした。

 

 はあ~~~もう。何もかもが辛い。小四郎くんとヒナとの別れはむしろ綺麗でロマンティックであったよ。その四年後に亡くなるとナレーションされたけれど。小四郎くんの、救いも癒しもつかの間でも安らぎも、何もなくなってゆく。

 

 終りの方、比企の尼が出てきてむちゃくちゃ怖かった。生き延びたのか。でもあれ、逢魔が時って感じで、ほとんど亡霊だよなあ。またちびっこに呪い吹き込んでいったよ……。こわいよ;;;;

 

 凄まじく素晴らしく悲劇の積み重なりで。鎌倉、地獄……。
 そういえば鎌倉時代に、鎌倉仏教っていろいろ仏教流行ったんだっけなー。仏にすがるしかないか~~。はぁ……。
 次回も楽しみです;;

 

 

今日の通りすがりの花壇のお花を添えて……。

 

小栗旬、すばらしい。めちゃめちゃかっこいい。闇落ちしてからほんと見惚れてしまう。がんばれ……。