蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河、鎌倉殿。海に行けない船

 日曜日は大河の日~♪

 11/7(日) 第42回「夢のゆくえ」

 

あらお久しぶりの丹後局鈴木京香さん。政子をいい声で叱ってくれる。

 

 冒頭いきなり、寝ている実朝くんのところに白い人影が。

「わたしだよ。上皇さまだよ!」

ってふざけた感じに後鳥羽上皇が夢枕に登場w なんでそう、西の方の偉いお方は鎌倉殿の夢枕にやってくるんですかw 後白河だっけ、法皇だっけ、西田敏行さんも頼朝を夢でいたぶってた気がするわ~。あ、それで丹後局も久しぶりにゲストに来たのかな。修行と称して各地を旅してるらしい。優雅な老後のようでなにより。

 

 実朝は、朝廷を頼ると決めたので、西からやってくるものをとても有難がる。今回はええと、中国から渡ってきた僧が、前世でもお会いしましたみたいなことをいってやってくるのを感激して迎える。夢日記をつけている実朝くん、この場面を前に夢にみたことがあるのだ、って。

 でもその夢日記、近くにいける人なら読める状態。なので、源仲章が怪しい、先に読んで、そういう場面演出したのではって小四郎たちは思うんだよねえ。鎌倉時代、夢のお告げとか神仏を信じるとかありつつも、いや前世であったとかおかしくね? みたいな感覚もあるんだろう。権力者に取り入ろうとするやつへの対応は慎重に、って、そりゃ~小四郎とかは思うよね。自分の邪魔するやつは許さない……。

 

上皇様、行動力がありすぎて困る。

 で、まあ。日照り続きで年貢がタイヘンそうだから、将軍領だけでも年貢減らすって決めちゃったら、隣の御家人の領地の百姓から不満が出るとか、まー、ですよねーな感じになって実朝くんがっかり、とか。
 小四郎、北条を頼りにするのをやめるけど、頼りにするは太郎で。太郎、父に負けずに頑張れる子だけど、やっぱまだ小四郎には及ばないのも仕方ない。辛い。若者たちが一生懸命やろうとしてるんだから、小四郎、支えてやれよ~~;;

 

小四郎がふーん、て人を見る時、見下す感じがつねに出てきているのとてもこわい。は~。小栗旬が演じて見せる小四郎の人生の変化よ……。

 

 大きな船を作りましょうという夢にのっかって、由比ガ浜で船の建設スタート。

 八田どのが、製作にかかわることによって、西の方のうさん臭さを監視のはず、だけど、なんかでっかい船を作るぞ~っていうのにみんな夢膨らませていくの。そこをひそかに邪魔させる小四郎、の命をうけたトキューサだった。なんか図面の単位書き換えるかなんかしたのかな? トキューサ、癒し系のふんわりキャラ維持してるけど、そういうこともしちゃうんだ!? と驚きました。ピュアピュアでいて生き残れるわけない鎌倉か……。

 

八田どの最後の仕事……。

 さて進水式、みたいな時がきて。実朝くんたちみんなが見守る中、船を砂浜から海へひっぱっていくんだけど、動かない。全然動かない。下に丸太のコロ置いてるけど、無理。重すぎる!ってキレてた。トキューサのせいなのか。でもなんか、あの砂浜であの丸太のコロだけだと、コロコロ回らない気がするしなんか、最初から無理っぽいような気もしちゃった。わからないけど。
 八田どのが上半身裸になり綱を引く。なんか見てた平六山本耕史も脱いでた。筋肉サービスありがとう~。って、なんでこの悲しい場面で!? もう~~~~っ。

 

 大きな船で、大陸へいって、本場の仏教で? 徳を積んで、立派な鎌倉殿になりたいと言っていた実朝くん。一緒にいってくれ、と太郎に言ったり妻にも言ったり。実朝くんが太郎を頼りにするたび、きゅんと切なくなりますし。打ち明けた正妻と前より仲良くやってるのを見ても切なくなる。遠くへ旅立ってみたいという夢はいい、いいけど。でもなー。そうじゃないだろーという気がしてツライ。足元を見よう……。大変なお立場だ、鎌倉殿。なんとか自分なりに頑張ろうとしているのが空回りばかりでツライ。

 

 そして母の入れ知恵が。

政子、ついに本格的にパワーゲーム参戦。

 小四郎に物申せるのは政子くらいしか、という風になり。実朝のことも当然かわいい。頼朝の妻であり鎌倉殿の母であるという立場が、つつましく暮らしてゆきたいという政子の思いをかなえさせない。丹後局に、まだそんなこと言ってるのか、腹をくくれと叱られて。それでも迷って悩んで。そして、小四郎ではなく実朝をとる。

 小四郎が、実朝邪魔だからな~みたいな態度とりまくりなので、政子もカッチーンときますわね。でも小四郎を鎌倉に引きとどめたのは政子なんだよ;; でもあの時小四郎が去っていたら、鎌倉は続かなかったとも思うし;; 辛い。

 

 鎌倉殿を隠居して、西の方から高貴な血筋の養子をもらう。実朝は大御所として養子を支える。と、いうことにして、てっぺんの飾りの立場から引くことによってより強い影響力を持つ、ってこと? 上皇だとか法皇だとかいってるあの辺の人たちのやりかたを見習ってって感じか。大江殿が助言したんだろうなあ多分。しかし。源氏と北条の子の血を鎌倉殿に、という小四郎たち。小四郎たちは坂東武者の世を作りたいんだもんねえ。そりゃ反発する。ああああもおおおおお~~。

 そして仏門に入った公暁が呼び戻された。頼家の子ね。いや知らんけど、なんかほんと、もう、不穏の気配しかない。

 今回も音楽にもバリバリ盛り上げられて見入ってました。はー。たいへんだ。

 

 最後は、伊豆の父上を太郎が見舞いに行くシーンだった。りくには去られたけど、世話をやいてくれる女がいて、女に不自由はしないんだ、って笑って。今が幸せだと穏やかに笑って。ほんとこの父上は、のんびり田舎の大将やってる分にはいい人だったのだよなあ。人生……。

 

 紀行で紹介してた、実朝の歌碑。由比ガ浜の近くに、船の形を模してあるあれ、見たことあるやつーと思いました。こんないわれのあるものだったのか。

 ドラマを見届けて鎌倉散歩に行きたい……。夢のゆくえを見よう。

 次回も楽しみです;;