昨日、4月8日(金曜日)で後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が最終回でした。
私は朝ドラはまあ習慣的に見ています。今期のは三世代ヒロイン!ってことで、普通一人の女性の人生を描くスタイルの朝ドラだけど、戦前の昭和から令和まで、100年の物語を、NHKラジオ講座を絡めて描く、というのようなことだったと宣伝されていたと思います。
お。女性の、時代による生き方の変遷を描いていくのかな。と思ってぼんやり見続けました。時代の変化って、たいへんだよね……。特に戦争挟むとね。辛い。
そう、最初のヒロイン、安子の半生が辛かった。初恋の人と結ばれ、子どもにも恵まれ。けれど戦争で全て変わってしまった。奪われてしまった。辛かった。今、現実にも戦争の影を感じる令和であることが、振り返った今リアルに想像してしまうのがまた辛いわー。
で、安子の娘、るいの世代。トータル見れば、基本的にはるいの物語という気がします。母、娘のある、るいの人生。ひなたの世代になっても母としてずっと出ていたし。
ひなたと私は年齢が近くて、でもまあもちろん全然人生は違っていて、特に共感や思い入れすることはなく。ああでもラジオ講座にチャレンジしてみようとしてすぐやめちゃったとか、わかる~と思いましたねw
ラジオ講座で英語を学ぶ。というストーリー機軸だと思っていたのに、安子以来そーとー長い事そのことはほったらかしになっていて、いいのか? と不思議だった。ラストの方で怒涛の勢いで何もかもがガッとまとめられていて、終盤はなにかと、お、おお、おお~~、と面白かったです。ちょっとな~何かとバランス悪いよな~~って思ったけど、楽しめました。
ヒロインそれぞれ、素晴らしかった。みんな可愛かった。みんなうまかった。
やはり深津絵里の、素晴らしさよ。セリフじゃなくて佇まいでみせることができる人だよなあ。それを見込んでのお願いされての主演だよねえ。わかる。
特に印象的だった、ラスト近くの、突然アニーが安子ってわかる告白ラジオで聞いちゃってるシーン。安子の一人語りが音声で聞こえて、画面に映る、じっとその声を聴いて立ち尽くしている、るい一人のアップ。動きのないシーンの中でるいの心がめちゃめちゃ動いてるのがふあーっと見てるこっちに伝わってくるの。
あとなんでだかるいがステージで歌ってたらきっと伝わるよとかで歌うことになってたステージに、ひなたが安子を連れてくるのがミラクル間に合って、気づいたるいが、しばし呆然とするんだけど、それからまた歌う。サニーサイドストリート。このドラマの中心は、ラジオ講座よりこの歌だったよな。るいの歌声、歌い方、歌の中の変化、るいの思いがあのシーンに全部見えて凄かった。わかったよ。もう、これこそがハッピーエンドだよ;;
三世代ヒロインって、それぞれの世代が駆け足になっちゃうし、なんかいきあたりばったりやな~~って思った。すごいチャレンジしたのですねと思うけど、私の感想としては、じっくり半年かけてやる連続テレビ小説というドラマの良さとしては、一人の人生を見る方が好きかなあ。なんか毎日のどうでもいいような細々した主人公の日常のことを見て、主人公の隣人になった気分であらあらうふふみたいな気持ちで楽しみたい。まあ、それで主人公一人がすっごい大変であるとかもわかるので、俳優さんたちを大事にして欲しいと思うけども。たぶん、いろいろ試行錯誤しながら、よりよくなってゆくと思いたいな。特に朝ドラは若い俳優さん主人公が多いんだからほんと、大事にしてくれ。
朝ドラ、あんまりハマりすぎると朝からたいへんなので、今回ゆるゆるとした気持ちで、でも時にぐぐっと身を乗り出して、の感じで見たの、よかったです。
次も楽しみにしていまーす。
で。今日の散歩写真。
今日は晴れて気温も高く、歩いているとちょっと汗ばむくらい。風強かった~。眩しかった。
猫さんに会えるなんていい散歩だったなあ。cheerio~☆