蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

今日見た映画「ベルファスト」

 今日はまたなんだか寒いですね。とりあえず映画行ってきました。

【今日見た映画に3行コメント】

最初と最後だけカラーだったな。モノクロ映画ですが鮮やか~。

ベルファスト

・1969年。ベルファスト。バディは元気な少年。遊んでいた帰り、突然町に暴漢が襲ってくる。火炎瓶。壊される家の窓。爆発する車。カトリックプロテスタントの対立による暴動だった。こういう歴史、私はうすぼんやりしかわからないんだけれど、昔なんかあったらしいみたいに思うけど、はるか昔ではなくて、ケネス・ブラナーが見た世界なんだなあと、ずっしりきます。今の社会の不安も思う。こわいよ。 

・とはいえ少年の日々には音楽が溢れ映画やお芝居に連れてってもらうこともあり。学校では気になる女の子がいて、そのために勉強頑張っちゃう。子どもよ、健やかであれ。

・おじいちゃんとおばあちゃんが仲良し、とか。父と母との揉め事ありつつも仲良しのとことか。大人の事情、社会不安を描きながらも、少年の日々に愛が溢れていたことを描く。ケネス・ブラナー;; すごい。泣かされた。泣いちゃったけど全然湿っぽい映画じゃないよ。とてもよかった。

 

 昨日のアカデミー賞発表で、脚本賞受賞していた。監督賞とかたくさんノミネートされてたと思う。なるほど納得の、素晴らしい映画でした。ごくささやかに個人的に小さな町の、けれどその場に生きている人にとって重大な、ひととき。監督の少年時代を重ねた作品というシンプルな作品ながら、ほんとにキャストみんな素晴らしい名優名演で最高の映画の味わいを感じさせてくれました。上映時間も98分ですてき。大満足です。

 

 昨日のアカデミー賞発表。私はTwitterで情報おっかけていたので、実際見てはいないのだけれど。「ドライブ・マイカー」も国際長編映画賞受賞になってよかったですね。

 んが。ウィル・スミスが司会?プレゼンテイター?の酷いジョークにキレて殴りに行ったことが一番大きな話題になってしまった。

 アカデミー賞の華やかさ。あの場は最上級にセレブでリベラルな世界であろうと思うんだけど、それでもそういうことが起きたりもするんだなあ。

 人類は愚か……だなんてニヒリズムにひたるんじゃなくって。より良くあろうとする思考をやめちゃいけないなと思う。

 世界は過去よりより良くなってきていると思う。絶望的なほどその歩みは遅いかもしれないし変化は小さいかも。逆行したりもする。それでも、世界がより良くあるように。愛を。音楽を。映画をお芝居を文学を。考えて世界を見つめて生きるよ。