金曜ドラマ「最愛」(TBS系)、見てました。17日に最終回でしたね。
そっかーーーーーーっ、と、テレビの前で唸った。
(*以後ネタバレします)
↑ リンクした記事でもう大体そうですそうですってとこなのですが。一応、自分なりの覚書。
最後まで隠されていた、暗躍している誰かがいるのでは、というのは、加瀬さんでした。真田ファミリーの顧問弁護士。梨央と優の姉弟を見守り続け、いつも味方でいてくれた人。加瀬さんは、あの事件の時、父親と既に知り合いで、父親が全てを引き被った後、残された梨央と優を、父に代わって、長男であるかのように、妹と弟のような二人を守ると決めたんでしょう。彼らに害なすものを排除していった。
血のつながりはなくても真田ファミリーとして、梓さんに可愛がられてて。加瀬さん自身の家族はいないんだっけか。優の罪は正当防衛というか、そもそも子どもだし罪としては問われないといっても、父親の、家族としての話なんです、何としてもかばってやらなくてはないけない、という、盲目的な愛に、法律家であるはずの加瀬さんはのみこまれてしまった。それはやっぱり家族の愛というものに、深い憧憬があったんだろうなあ、加瀬さん。だから、そっちに踏み出してしまった。
なんで一線越えてしまった。越えてしまったら戻れんやろうがーっと大ちゃんに言われちゃってたけど、ほんと。そう。一線を越えるかどうかが一番のハードル。そこを一度越えてしまったら、その後ハードルは下がるんだよ……。
このドラマの決着として、最愛の名のもとに、真実は消えてゆく。
加瀬さんが疑わしいけれど、確実な証拠はなくて、指名手配はできなくて、残された梨央も大ちゃんも、ただ胸に秘めてゆくしかない。それは重く辛く。けれど、それが加瀬さんの愛に応えること。秘めたまま、生きてしあわせになってゆかねば。
それはさあ。まあもちろん、真相が明らかにならないことなんていっぱいあって、もやもや抱えたまま、時が薄れさせてくれるのを待つしかなくて、もやもや抱えてても生きてゆけるし幸せになっていいと思う。だが。だがしかし。
加瀬さんはあの時あの父親を振り切って警察を呼べばよかった。優の罪は罪とされないだろうし、あのクズ大学生がいかにクズか明らかになって、15年後にあのクズ父親が付きまといにくることもなかっただろうに。クソが。あのクズ大学生が元凶、あいつはマジで死んでよかった。それが、本当にみんながしあわせになれる道のはず。
法律では守れないこともあるんだ、という風にあっち側にいってしまったけれど、それでも、それでも、それでも、人間の英知としての法律が、あるのだと言って見せてほしかった。
でもそれができない、愛。盲目の愛。深い愛。その時、目の前の人のことだけをなんとか守りたいっていう、愛。
でもーっ。
やっぱツライじゃん;;
まあそりゃ、あそこでちゃんと加瀬さんが警察呼んで終り、だとこのドラマがないわけで、そりゃそうなんですが。
まあやっぱどうしたって井浦新が演じてるんだもの、加瀬さんを好きだし、ううああ;;ってなっちゃうけど、ダメなんだよ加瀬さん、と、思ったのでした。
私は法の秩序がある世界を信じたいんだよ。人間は愚かで法律は万全じゃないって思うけどそれでも、法の秩序がある世界がいいんだよ。まあドラマなので全然いいんですが。
「最愛」この愛は、愚かな愛でした。愛しい愚かさで、人間て、理性じゃ動けない時もあるよねって。悲しい愛でした。でもどうかみんな幸せになってね……。
で。
まあ、井浦新の加瀬さん大好きで楽しかったのですが。ドラマ的には、メインは梨央と大ちゃんのラブを、序盤のころ、やたら二人の胸キュンシーンを、キュンキュンのキュンキュンキュン!!! に盛り上げる演出てんこ盛りで、正直私はだいぶ無理……と思いながら見ていたのでした。いやキャストとても上手くて素晴らしかったんだけど。私この演出してる人とは(誰だか確認してませんが)気が合わねえわ、と思ってました。ごめんね、好みの問題。
でもほんと、キャストの皆さんの名演は楽しかったです。
津田健次郎さんがさーっ。刑事課長なの~。すごいよかった。喋り方大好き。もちろんのこと声良すぎ何もかも素敵好き~あ~~~。と、出番が多いわけではないなりに、ありがとうありがとうドラマ最高ですって思ってました~。
金曜日は「マトリックス レザレクションズ」見て、わーっとなって「マトリックス」見ての、夜、ドラマ最終回だったからなんかどっぷり溺れてました。ふー。面白いフィクションは最高です。
そして本日日曜日。今日の散歩写真。
みんなしあわせになれるといいよね。
チャオ☆彡