蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

今日見た映画「愛のコリーダ」「戦場のメリークリスマス」

 今日は映画を見に行くぞ、と気合の一日でした。

 デジタル修復版ということでリバイバル上映なんですね。個人的勝手に二本立て、で、続けて見ました。映画二本立てで見るのはもうツライお年頃なんだけど。でもほんっと見にいってよかった。

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ジャック&ベティに行きました。

【今日見た映画に3行コメント】

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愛のコリーダ

・前に見た事はあります。多分何かのリバイバル上映だったのかなあ。いつ見たのか覚えてないけど。阿部定事件だよねえというのは知ってる。ひたすらやってる映画だな~というのも覚えてる。でも改めて見るとほんっとにすごいずっとやってるな~~とじっくり見ました。

・芸術家か猥褻か、と問題作っていわれるのはわかる、というか当然その賛否両論になるよね。猥褻だけど猥褻極まって果ての狂気までほんっと、もう。すごいよね……。死ぬほど、死ぬまで、殺しあってでも、やりつくすの、すごい。

藤竜也がぬるぬるゆらゆらとした男で色気壮絶にたまんないわけです。この男とやりたい、どこまでも、という感じのふがいない色気が最高すぎて大好き。主体性ゼロのやりまくり男の姿、さいこうです。定の若い底なしの情欲も最高です。きれいに見られて最高でした。

 

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思い切ったショッキングピンクが素敵なポスター。ますます綺麗な映像になったのね。

戦場のメリークリスマス

・好きなんです;; Bowieを知ったのはこの作品からだし、公開当時、ローティーンの私は一人で映画館に行くなんてことなくて多分テレビでやったのを見たのではないか。でもほんっと、ローティーンの頃にこの映画にドハマリした自分エライ。最高すぎるでしょ。と、私の永遠のベストテン映画なわけで、でもだからこそそう何度も見たりはできないわけで。ひっさびさと言うかもう何年ぶり、何十年ぶりかわからない再見でやっぱり最高でした。きれい。

・改めて見るとほんっとに完全に恋の映画だった……。役者本業じゃないキャスティングで、そこにいてくれ、だけを要求されたキャストのぎこちなさ、この不自然さが最高の味付けだと思う。監督が、キャストの存在だけをひっつかんで、これで俺は俺の映画作る!!!!!という力技やってんだろう。凄すぎる。大島渚監督作品! なんだなー。

・ボウイの姿、セリアズが現れて、あっ、綺麗な男がいる、という鮮烈な驚き、感動、目を奪われる感が凄い。ヨノイも一目ぼれしちゃうねうんうん。すさまじく恋の狂気の映画、で、なお日本の戦争映画で、日本と欧米価値観の映画で、よくこんな歪なぎくしゃくした映画をこんな最高オブ最高の作品に歪なまま仕上げたもんだ。凄すぎる。改めて、泣きました。みんな若いわ綺麗だわ、そしてここにいた多くの人が天に昇ってしまったんだ。映画を残してくれてありがとう;;

 

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武蔵野館で盗まれて返却されたやつ、ポスターのレプリカね。

 

 

 チケット買って始まる前にちょっと散歩。

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よそ様の薔薇~

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かわいい。

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鯉のぼりの季節だねえ。

 

 ジャック&ベティ、ミニシアターで、私の印象としては基本的に人多くはなくて、まあ一応大丈夫だろ、と思って行ったのです。が。ごめん舐めてた。始まった最初の土日避けて行った、のつもりだったけど連休中ってことで人はこんなに来るものなのか。作品人気もすごいのだろうし、多分東京の映画館休止中な分、見たい人はここまで来てるのかも。いやわかんないけど。ミニシアターなわけで多くない客席はどっちもほぼ満席でした。まいったな。

 もう、映画館で隣に人が座るっていうのが、ちょっと、ヤダとかこわいとか思うねえ。別にみんなずっとマスクしてるしおしゃべりもしないけど。私はわりと平日ばかり行ってるので満席状態経験するの久しぶりすぎ~。

 けどまあ、映画館、潤ってくれればうれしいです。潤う、ってほどではないんだろうけれども。

 みんな元気で。みんな映画を楽しめるといいのにね。