蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

「らんまん」みんなの人生に爛漫の祝福を。


 朝ドラ、「らんまん」見てました。
 終わったね。昨日最終回。今朝、一週間まとめ見ました。素敵な最終回だったなあ。

後半のポスター。画像は公式などからいただきました~。
すえちゃん、ほんと可愛い。万太郎一人の最初のビジュアルもほんと良い。

 

 ずっと見てきた、とはいえ私はぐぐぐぐっとテレビの前に釘づけになって動かない毎朝の15分みたいなハマり方をしたのではなくて、落ち着いた気持ちで見てました。
 植物を愛する男、槙野万太郎。神木隆之介演じる彼は可愛くて愛されキャラで、ほんわかした気持ちでずっと見ていられました。私はキャラ萌えでドハマリしていく人間です。今作はみんなのこと大好きだな~と思っていたけど、このキャラが大好きすぎるぐがーーってなるわけではなかったので穏やかに見続けられてよかったです。(キャラに思い入れ持ちすぎると心がタイヘンになって疲れちゃう~)


 物語全体がとても面白かったです。いろんな事に心が行き届くように作られていた。

キャストたちが楽しそうだととても嬉しい。動画からスクショでごめん。



 
 朝ドラで男性主人公ものは少ないし、この頃はなんかちょっとでもアラがあるとSNSで変にバッシングが盛り上がっちゃうからな~、細やかな配慮、されたんじゃないかなあと思う。
 で、細やかな配慮されてるんだろうなとは思うけれど、全然物語はブレずに行き届いていることを心地よく受け止められる作りになってて凄かった。

 主人公、万太郎はスーパーリッチな実家に恵まれ、本人の頭もめちゃ良くて、だからこその好きなことに突き進むことができた男。さらに愛嬌ありまくりで愛されてるの、わかる~って思える作り方演じ方見せ方、すごく上手かった。

 小さい頃に両親亡くしてツライとか、学校制度の狭間にいて、学校とかどーでもいい、だって自分は学校の授業よりずっとずっと学んでいるしわかっているから。ただし好きな植物についてですけど~という人物。

 

 主人公ではない周りの女性も、ちゃんと人物として筋があってキャラがあって信念があってという描かれ方で、わかる~って思えた。


 特に妻となる寿恵子。

 金に無頓着で困った主人公を支える良妻賢母ってなりそうなところを、彼女自身が、八犬伝オタクである芯を持ってて、万太郎と結婚することが、自分の大冒険だぞって覚悟決めて生きていくのが素敵だった。万太郎を支える、というよりはむしろアンタの夢を叶えるために私が力を貸してやる! という方向だったの。主体的に自分の人生を選んでいってるって信頼できる描かれ方で、かっこよかったなあ。
 いっぱい泣いたり笑ったり、素直な心の様子がよく見えて、浜辺美波さんの演技、すごかった。

 見た目にめちゃめちゃ絵にかいた美少女ってなる浜辺美波さん。でも、娘時代から老いて死ぬまで長い人生を演じて自然ですごかった。

まんちゃん、すえちゃんと呼び合う仲良し夫婦。二人とも強くて良かったね。


 若い女優さんて、きれい華やか可愛いってところを求められてるんじゃないかと高い声であることが多いと思っちゃうんだけど、寿恵子、娘時代はうちでゴロゴロしてお母さんにコラとか言われてるような時のだる~ってしてるところとか、普段の会話とか、ふっつーに低い声だったりもして、いいなあと思う。最初お菓子屋さんだったから、お客さんにいらっしゃいませしてる時には営業用の声で可愛いのも堪能。

 きっかけはお金に困ってだけど、外で働いていく落ち着いた大人の魅力も堪能しました。
 

まだド田舎だった渋谷に自分の店を持つ。美しい~。



 最近はちゃんとこうなってきてるのかな。日本の若い俳優たちに幅広い演技させてるのかな。若くて可愛いだけじゃないところを自由に演じて行って欲しいな。

 

キャストたちのオフショット楽しい。みんな可愛い。ステキ^^

男子たち~~~。

この、学生時代からの仲良しコンビ、ほんと良かった。君たちも超絶エリートなんだぜ。オフショットもかわいいが過ぎるよ。

 

 神木くんがねえ。彼こそまさに子役で可愛いかわいいカワイイ凄い可愛い! のところを乗り越えてずっとしっかり俳優のキャリア積んできてて凄い~。
 万太郎、ボンボン育ちで無茶苦茶で、無邪気なのが質が悪いって人物なんだよなあ。愛されキャラであることは間違いないけど、恵まれていることにも最初は無自覚で、故に周りに憎まれもする。それもわかる~~って思いながら見てた。

 

 田邉教授とのあれこれが、ほんともう苦しかったね。
 シンプルに悪役としてありそうな田邉教授の、シンプルじゃない、いいところいっぱい描いて見せてくれたので。どっちにも複雑な思いがあるの。あの頃は万太郎お前が悪いんじゃああーーって思ってました。いや悪くないけど悪いだろーーって。

はぁ……



 人間関係って、そうなんだねと思う。悪い悪くないに二分できることばかりじゃない。だから、話し合い、譲り合い、分かり合えるように、言葉を尽くしていかないと;;
 まあ、話し合ったからって簡単にわかったり出来ないけどな。そもそも話も出来ないということが多くて、すれ違って別れていいったりするんだよねえええ。嗚呼。

 

 

自然に老いてる感じすてき。理学博士になりました。

 明治から大正昭和、大きな時代の変化を背景に感じられて、人物の退場、また登場という変化でも、その背景を想像できる作りだった。丁寧。大きな物語はあるとわかる。けれど、主眼は万太郎と寿恵子。目の前の生活と、手にして出会う草花たち、大きな夢の物語だった。

 

 万太郎と寿恵子、ずっとお互いのことを大好きでいるラストでとっても良かった。
 普段、ヘテロの恋愛とかわりと興味ない方のワタシですが、万太郎と寿恵子の「愛しちゅう」の抱擁にはもらい泣き。ずっと側にいて、ずっと愛してきて、ずっと大事に手を取り合って、そしてなおずっと愛していくの、素敵なラストだった。

 

授賞式後オフショ、またみんな可愛いぞ。


 
 植物を愛した男の物語。ずっとずっと愛の物語だったなあ。愛してる、愛し続けるって、素敵だったね。最終回、寂しいけど満たされた思いいっぱいで満足しました。みんな大好きだった。みんなの生きてきた物語を見ることが出来て良かったです。
 

植物大図鑑、ずっしり。

 

 

草花に会いに行ったら、そこに愛するすべてがある。
ずっと、愛の物語。眼福です。

 

 

 キャストスタッフ皆々様、面白い物語をありがとうございました。
 名もなき民草の物語。んが、万太郎も寿恵子もみんなたちも超人的にスーパーエリートで、暮らしは貧しかったかもだけど庶民って感じじゃねーぞー!って思いつつ。長屋の隣の変な人って思わせてくれて、一緒にいた時間って思えて、良かったな。


 朝ドラも大河もだけど、半年、一年というずうっと長い時間を共に生きてきたって思えるの、自分の人生の時間が豊かになった気持ちがする。自分の人生は自分一人の一回だけど、面白い物語を共に味わっていけるの、楽しい。現実の人生は死ぬまでどうだかわかんないけど、物語は終わるから。良かったねっ面白かったねって終わりを見届けられるのが好き。面白い本とかでも思う。ハッピーエンドに限らず、面白かったねって終わっていく物語を、沢山見たいです。

 次の朝ドラも面白く見られるといいなあ。「ブギウギ」、歌とダンスいっぱいだといいな。 


 dheerio~☆