昨日、12月26日、大河ドラマ「青天を衝け」最終回でした。
今作、始まりが2月でしたし、途中オリンピック休みがあったりで、41回という、大河ドラマとしては短いものだった、ようです。ってあんまりワタシいつもの大河が何回分あるかとか気にしたことないんだけど。最終回だけじゃなくその前も15分拡大版にしてたので、なんとか30分、一話分には足りないけどやったってことかな。でももし一年フルにあるとすると、「いだてん」だと47回あったのね。
今年って、2月に麒麟の最終回、昨日で青天の最終回、一年に二回の大河ドラマ最終回があったのだった、とTwitterでみかけて、あ～～～～そうだなあ、と、しみじみ……。コロナ禍の影響がこういうことにも……。
前の、麒麟に熱中していたので、正直そんな熱量は持たずに見ていたのですが。
やはり続けて見ていると感慨深い。渋沢栄一、近代日本の経済の父みたいな感じ。なんとなーく名前は知っていたものの、どういう人物なのかは全然知りませんでした。今度、諭吉に変わって一万円札の肖像になる人、という印象。
始まってみたら、幕末からでした。徳川慶喜との出会いが人生の大きな転機というような。
いやあ。終わってみれば。
幕末から昭和まで生きた人なのですね。つくづくと、それって、一人の人間が生きて体験するスケールの出来事か？ と、不思議で面白かったです。
栄一が91歳までか、長生きしたからではあるけれど。でもなあ。時代、社会の変遷激動すぎる。もしそんな中生きていて、世の中の変化について行ける気がしないなあと思う。時の流れって凄いな。
攘夷だ維新だと駆けまわった青年時代。一橋様から徳川の家臣になり、海外留学してる間に幕府がなくなって明治新政府なんてことになった。帰国したら否応なく必死に諸外国に追いつかなくては、社会、近代社会を作らなくては。あれもこれもあれもこれも郵便鉄道銀行株式会社あれもこれもあれもこれも。という、そういう、西洋に習った今の社会つくった人だった。
当然一人でってわけじゃないけど、実際何年も留学してて、西洋の経済を見て知って学んできててっていう人材は数少ないわけで、まーそうなるか、って思う。
もともとが武士階級ではなく、商いをする家の出で、官でいるより民の方にいる、という立場も、生涯を追って見るので納得。とはいえ一橋の家中のものであったのだぞ、というのもあって、納得。
こういう人間がいるんだなあ。歴史の中に、超人の役割をしていく人間が。後から見れば神の配材というしかないような、でも当人としては、なんか頑張って生きてたらそうなった、みたいな。
面白かったです。
徳川慶喜推し！ の渋沢くんという見方、なるほどーと思う。推し、という概念、人が人に惚れこむのだという感じが、面白かったしわかる～って思えて。
立場が変われば見え方も変わる。
幕末もの大好きだけど、どっちかといえば倒幕側で熱いぜ！ というのが多かったこれまで。幕府側、慶喜側、そして明治を作っていく人々のドラマをたっぷり見られたのも面白かった。
キャストのみなさん、とっても熱いぜ！ だったり時代の変化の変化だったりを見せてくれて、みんなとっても素敵だったよー。
最終回の紀行ではドラマの中で生まれた栄一のひ孫が、お元気に思い出をお話なさっていて、ううわ、地続き。歴史。近代史～って思いました。「いだてん」の時も、当時を知る人の話しがあったりしたけどさ。ドラマはドラマだけれども。
「今の日本はどうだい」と栄一に問われて、返事できるか。
日本。
どーなるかなあ……。
来年からは、「鎌倉殿の13人」が始まる予告もあり！ これまた面白そうで楽しみです。どーなるかなあ～～。
