蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河、鎌倉殿。実朝くんの善良さがつらい……

 日曜日は大河の日~♪

11/20 第44回 「審判の日」

白い犬の夢みちゃう小四郎義時くん。

 始まりは、北条家のみなさんでわいわいおふざけでした。でものえはそのノリに入れてもらえないという、うーんこの、ツライところ……。

 運慶に仏像頼んだんだねえ。小四郎が、以前私の顔が悪くなったと言われましたが、今はどうです? と聞く。運慶は、あんまり悪いと言わないようにしてるんだと答える。もう、気軽にお前の顔わっるいな~なんて言えない程なわけですよ。わかる。視聴者みんなわかる。どうしてそんなに悪くなってしまったのか、でもこうなってきたこと、わかる。運慶はそういうのあんまりわかんないだろうけど、ただそういうものなんだなって感じで、好きなだけ俺の仏像に祈れよ、って笑ってくれる。

 運慶、ちょっと神様よりの人物造形してるんだと思う。人間臭く楽し気なキャラだけど、人の苦悩を受け止めて、でも何も答えない仏像を作れる人だ。神は平等に人間に冷たい。だた見ている。

 

 ひたひたと、雪の鶴岡八幡宮へ向かう回でした。それぞれの思惑。

なんかバレたみたいだから屋敷に籠って公暁の行動を待つことにした三浦。平六の立ち回りのうまさよ

 小四郎が、太郎ともども平六にお前謀反すんの? みたいに聞くんだよねー。知らん、とかいって平六はとぼけるけど、嘘つくときあいつは襟を治す癖があるって、小四郎はわかってて、三浦の思惑に気づくんだけど。特に咎めるでもなくて。

 平六と小四郎は打ち合わせしてないってことなのね。小四郎は鎌倉殿暗殺をとめない、という加担の仕方をしたということか。

 

 実朝くんがさああー;; 兄の死は病死だと思ってたけど、実は追いやられ殺されてというのを知ってしまう。

三善殿、実朝くんに問い詰められるといい人すぎて隠し切れないか~~~。辛い。

 公暁くんがめちゃめちゃ恨んでるのは当然だなって悲しんで、でも鎌倉殿を譲る話しは上皇様との約束、今更覆せなくて。でもともに手をとりあっていこうって、公暁に謝って話して仲良くしようねっていうの、ほんと、実朝くん、いい子;; 素直に善良に育ったいい子;; 鎌倉を追いやられ仏門に入れられ、恨みつらみを胸に育ってきた公暁にはその善良さはさらなる恨みになる……。お前はお坊ちゃま育ちでいいよな! ってムカついてしまうの、わかる……。

 手をとりあったかのような一瞬、実朝くんと和解? って思わせてからの、「だまされるものか」は見ていて心が冷えた。ですよね……。

ダークサイド公暁くん。三浦の助けがなくてもやると決めてしまう。

 

 実朝くんが、小四郎に、そのうち鎌倉を離れて西の方に移りたいみたいな話をしちゃうのも辛かった。

 鎌倉殿失格、と、小四郎が愛想をつかすの、冷え冷えとこわかった。坂東武者の世をつくるため、鎌倉に御所を定め、やってきたのに。先代の苦労を知らぬお坊ちゃまが西の方にまんまと染まりやがって、って、なるよねー。小四郎が実朝を切ることにしたのわかる。わかるが。辛い。 

 小四郎がこれからは修羅の道とか言ったの、予告でも見てたけど、ますますってことですか今までも十分酷いですけどってところ。トキューサに言って、トキューサはついていくんだなあ。わりとあっさり、はい行きますみたいに返事してたのが可愛いトキューサ。でもそんな可愛いままでついていけちゃう、頼もしいなトキューサ。良かったね……。

 

 あと、源仲章、相変わらずムカつく奴~~~。小四郎がトウに殺せと命じたんだけど、なんか警戒していた仲章は、トウを捉えた。トウ、もう暗殺者として失敗しまくりなんだよねえ。善児を殺して復讐遂げた後、こころ折れちゃってんじゃないのかな。引退すればよかったのに、彼女も他の道がないんだろう。辛い。

 で。

 のえに取り入ったりもして小四郎の弱みを見つけたくて、お前を追い落として自分が人の上に立ちたいんだよ~ん、って野心家の仲章。

今回も生田斗真うまくてヤダ~~~。もおお~~~。

 実朝くんが右大臣になって良かったねっていう時なのに、何もかもが悲劇に向かって転がっていく様が息詰まる苦しさで、ワタシ、BSで早鎌倉の時は飲みながら見てたんですけど、固まって息がとまる勢いで見入ってしまいました。酔ったけど。悪酔いだよ。何故楽しくワインを買い込んできたのか自分、と反省した。

 

 太郎がなんとか実朝くんをお守りせねば、といろいろ働いていた。手勢を率いて守りを固め、実朝には鎧を下に着込んでくださいとか、せめて小刀を持って行ってくださいとか。「太郎のわがままをお聞き届けください」ってお願いしてたのが可愛くてずるいっ。ほんのり好きでしたの思いを分っていながら~~~その言い方~~~っ。もえる。

 でも、神仏の前に行くのにそういうの持っていけないでしょ~みたいに言ってたけど、実朝くん。どうしたんだろう。やっぱ丸腰で行ったのかなあ。わかんない。

 

 実衣ちゃんと尼御台もおしゃれして見物に行こうね、と最初はきゃっきゃしてたけど、雪になったし予定変更で尼御台たちは来ないでください、ってなってた。

 でもなんか大江殿の計らいでこっそり見に行けるよとかも言ってたけど。そして最後の方では政子は見に行ってたみたいだけど。どうなるの。

 

 実朝が、頼家殺されたと知って、政子を責めるようなこと言ったのも辛かった。

 我が子が死ぬはめになるのを喜んだわけないのはわかるでしょーよ実朝くん!! そこは自分の動揺を親にぶつけちゃう子どもなんだな~~実朝くんよ~~~。

辛いよね。小池栄子本当に政子役すばらしく上手く、神がかってみえるほどうつくしいよねえ。すごい。

 

政子と小四郎。北条のため。なにより坂東武者の鎌倉のため、やってきたのに。

 

 小四郎義時の刺客から逃れて、ぬけぬけと太刀持ちの役目を奪った仲章。真っ白に雪が降り続く鶴岡八幡宮

 そして次回なのだった。うう。持ち越されてしまった。また来週っ。楽しみです;;;;;;