蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

大河、鎌倉殿。全成どのーっ;;


 今日はとっても疲れている。けれども!
 昨日の大河、「鎌倉殿の13人」について感想覚書殴り書きメモメモ。

 

 昨日は第30回「全成の確率」でした。
 その前の週にね、ちょっとほっこりしてね、けれど最後に、呪詛の人型が誰かに見つかってしまうというところで引っ張られてたのです。
 嗚呼。
 全成どの、これは、死ぬんだな。と覚悟して昨日の放映を見たのでした。

こういうのをうっかり忘れちゃうキャラなんだ全成どの;;


 なんか立派なお寺で修行してきた、頼朝の弟の一人。全成どのはでも、これといってぱっとしない、ちょっとコミカル要員みたいなキャラクタとしてありました。政子の妹、実衣の夫で。頼朝の弟として担がれるのをなんとかすり抜けて、実衣とラブラブ夫婦で生きていきたかった人物として描かれてきました。
 ちょっと前には実衣が、いまいち過酷さをわかってないくせに権力闘争に踏み込もうとしてたのをたしなめて、それで夫婦仲がちょっとギクシャクしたりしていたけれど。でもまあ、権力争いとかヤダよね。危ないよやめようやめよう。って笑いあったところだったのよ。この夫婦は;;

 
 実衣の父、舅どのに頼まれてしまって、全成どのは頼家の呪詛をしかけた。
 微妙に病に伏したものの、頼家は回復。呪詛というよりたまたまだろ、ってことなのに、人型が見つかってしまったことで、呪詛だ、殺す、になるのほんとツライ;;

 小四郎くんやら政子とかもなんやかんやがんばって、一旦はちょっとした流罪って感じで収まりかけたのに。

 

 比企がさーっ。佐藤二郎むちゃくちゃ嫌な醜い男演じていて最悪の見事さだった。頼家をいいように扱うつもりが、手につけられなくなると、全成にもう一度呪詛をかけるように仕向けるの。実衣が危ないんだぞと嘘をついて。

 結局それもバレてさー。殺されることになる全成どの……。
 全成どのが本当に本気で願い法力を示すのは実衣のためだった。その本気さはかつてないほどで、そして、嵐が起こり雨風雷がと天が荒れて、その凄まじさの中で、全成どのは、実衣の無事を祈って果てた……。

 

 「全成の確率」って、これまで、なんか半分くらいは上手くいくんですよねって感じできたんだよね。登場してきた頃、風を呼ぶとか大見え切ったけど失敗~とか。予言みたいなのも、いまいちだけどちょっと、半分、かもう少しかくらいは、後から思えば当たりだったかな~とか。なんかどうにも残念な男だった全成。それが、最後の最期で、あのような嵐を呼ぶ男になった;; 実衣のためなら、出来た;;

凄まじかったよ;;

 

 生き残ったものが上手いこと語るのが歴史だ、みたいに義経くんがかつて言ってたから、何が実際なのかとかは正直わからないよってリアリティなんだけど。後の世に、全成どのの凄さを伝えていくんだなあ。見事な、凄まじい、最期でしたよと、語るのだ。小四郎くんが語るのだったよ。

 その最後をしっかり聞いた実衣。あの人は本当は凄いって私はわかっていたんだから。って、滂沱の涙ながらにっこりするの。宮沢エマさんっっっ。素晴らしい実衣だった。
 二人して鎌倉を離れていければよかったのに。叶わぬことだけれども。全成どのは頼朝と兄弟。鎌倉殿と近い血筋であることは、否応なしに鎌倉殿の争いに巻き込まれてしまう。なんとなく害のない僧侶みたいに世渡りしてきたけれど、鎌倉の闇に捕まってしまった……。

 権力って、こんなにも人を翻弄するものか。あやうく。脆く。

 

 こんなこといつまで続くのです!? と小四郎くんを詰問する政子。そんなのわかるか! と互いにキレながら、互いに答えを出す。小四郎くんは、ついに、自分が鎌倉の悪い根を断つ、と、戦とかじゃなく善児を使っての暗殺をも選択肢に持つ。
 政子も考えます、っていってたから、見てるだけでいるのはもうやめる、という方にいくのだろう。
 こわい……。

小四郎くん。殺す手段を持つ覚悟ができてしまった。

 

 

 何もかもが悪い方へ転がっていく。頼朝亡き後、こんなにも脆い鎌倉。御家人たちの連携はつかのまの夢だったのか……。
 今となっては頼朝、きみはあちこちになんとかうまいことやってきたんだなと思う。身内を殺してきたけど。敵も。
 みんな、仲良くして……とかは、平和ボケした現代の私の空しい願い。

 

 つかまあ歴史ですからー。みんな死んでるし~。北条氏が権力握るし~。そのくらいはよく知らない私でも知ってるし~。
 嗚呼。早く、法律作ってくれ;; 頼む;;;;
 法の下の平等……その運用とか建前とか不完全とはいえ、素晴らしい概念だよ;; みんな、殺しあう前に人の暮らしをやっていこうよ……。


 実衣が、政子と、しばらく仲悪い関係だったんだけど、かくまうことになったら、なんとなく仲直りしてる感じもすごいよかった。姉妹~。小池栄子ますます凄いし、二人のちょっとお茶目な、ただの姉妹だった頃みたいな他愛のないお喋りが、ちょっとあってほんとよかった。
 実衣。守られててくれ。ムーミンのミィみたいなイメージで作られてきたキャラクターでしょう。みんなの妹でしょう。全成どのが全身全霊かけて守ろうとした女の子なんだよなあ。守られててくれ;; 


 そんなこんなで続々と死が続くんだろうなあ。
 この大河、キャラクターを愛らしく見せておいてちょっとなんか好きだな~ってさせておいてからの、死への道のりだから……。ほんとこわい。ほんと面白い。誰も誰もみんな、一人一人生きていた人間って思える。
 次はだれが……。こわいです。面白いです;;

 

そして八田どのはいつも気だるい、セクシースタイル(*ノωノ)