蛙の目借時

なんとなくなんでもなく

ごきげんよう

二〇二一年六月五日

 二〇二一年六月五日、東京ステーションホテル。午後二時~四時

 岡井隆をしのぶ会

 

 が、行われました。

 東京は緊急事態宣言下。オンライン開催ということになりました。どーすんだそれ。と、なんだかわからない中、未来短歌会の人々が多分とてつもなくいろんななんだかんだを乗り越えて、開催されたのだと思います。私も未来会員ですが、特に何のお役にも立てず申し訳なかった。ただ当日のちょこっとお手伝いスタッフとして参加しました。

 オンライン配信はアーカイブとして当分あるので、昨日帰宅してからゆっくり拝見しました。しみじみとしのび、けれど面白いエピソードも聞けて、良かったです。本当に本当に皆様ありがとうございました。開催されてよかった。

 

youtu.be

 

 で、せっかく会場に行けたので、個人的にスマホで写真撮りました。配信アーカイブ見ればよい事ですが、自分のための覚書写真メモです。特になんの工夫もなく写真はっときます。そこそこ数あります。(写真の保存、転載お断りします)

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会場には素敵な岡井さんの写真があって、とてもとてもかっこいい。

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こんなに本に埋もれてるんだなあ。

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会場の中に入った瞬間、ぱっと緑があって、お花がカラフルで、すごく爽やかな気持ちになりました。

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 天皇陛下みなさまからのお花、宮内庁の方、なのでしょう。モーニング(かな? 私がよく知らなくてごめん)着た人々がお花捧げ持ってきて、わ。と思いました。皇室からお花とかくるのかな、なんて話してたけど、ほんとにくるんだった。目の当たりにしてちょっと、びっくりした。

 祭壇、というのか、装花って、なんとなくのイメージで、白い花なんかがどーんと段をなしているのかと思っていたのですが、木がある、とまずびっくりして、カラフルだなあと思って、献花するのも青いカーネーションで、素敵な驚きでした。周りの花がガラスの器に浮かぶように飾られていて、軽やかで。どっしりとしたイメージも軽やかに漂うイメージも両方あってよかった。岡井隆の写真もほんとうにかっこいいし。素敵。しみじみと偲ぶ会ではあるのだけれど、湿っぽさのない会場でとても好きでした。

 

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献花の会場の奥の部屋に、展示コーナーを設けてありました。

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直筆色紙。

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 私、岡井隆大好き~っていうくせに、すらすら暗唱する歌とかなくて。この一首、とかいうベストを選んだりできなくて、うっすらと、あ~これ好き、とかフレーズを覚えていたりいなかったり。これからずっと何度も、時々歌集を開いて歌を眺めたりするだろう。あるいは全然しないかも。私、短歌を愛する人としては短歌への愛が足りない人間だからな……。でも岡井隆大好き。

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歌集などもずらり。

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葉書。かわいい。

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このカラフルな分の全歌集は持ってる。サイン付きで。

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展示室もよかったです。きれい。

 

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会場、ほんと綺麗だった。

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一応用意していた受付。

 訃報から一年近くになる今まで、このような会を開催するのかできるのか、ずっとやきもきする日々でした。コロナ禍という状況は先が見えず、この開催もオンラインになるのかどうかもなかなかわからなくて。

 こんな世界だよ。というのを、私はなんとか自分なりに見ていくし、考えていく。大きなことはなんにもできない、ただの小さな個人だけれど、私の歌を作るしかない。やめちゃうかもしれない。もう岡井隆のいない世界だから。でもずっと、私は岡井隆が好きで、ほんのちょっぴりは触れ合って、私の中の勝手な岡井隆との実に何でもないささやかな思い出があって、よかった。未来の事務関係でfaxを送りましたとか、作品批評会の司会をすることになって、初めての時にはしぬほど緊張して始まる前と終わった時とか、あのっすみません、あのあのっ、てご挨拶して、いやあよかったですよ、うん、と笑ってくださったとか。未来賞とか評論賞の選考会テープ起こしをしてて、岡井先生の声を聴いてカチカチキーボードうって、大変な作業なんだけど、あ~隆の声が癒し~とイヤホンできいて浸ったり。ほんとに何でもない、いろいろ、たくさん。

 たくさんの人それぞれの中にそれぞれの思い出を残していった。その、一段落ですね。

 ありがとうございました。本当にありがとうございました。

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