ほぼ何もしない、できないままの8月の終り。雨がほとんどなくて、陽ざしの暴力に負けまくりでした。
とはいえ、映画は見に行きました。
新作が公開延期になりまくっていたりでリバイバル上映もありがたく見に行った。
「ダンケルク」、「インセプション」は二回行ったし。IMAXで見られてしあわせです。公開当時はあんまりちゃんと認識してなかったトムハ、キリアンにハマった今、またスクリーンで見られてよかった。
予定外で見た「ブックスマート」もかなり楽しかったし。
新作の公開もお待ちしてます……。どうなるかなあ。
ところで。先日、29日。チャドウィック・ボーズマンの訃報をツイッターで知りました。「ブラックパンサー」の。ティ・チャラ陛下……。突然で、衝撃で、なかなかのみこめなかった。
私は、彼の作品は「ブラックパンサー」の、アベンジャーズシリーズの、ワカンダの王としてしか知りません。他にも見られる作品はあるみたいだけど。ことさらにファンというわけではなく、けれど当然のように今後のマーベルユニバースに陛下として登場するだろうと思っていました。「ブラックパンサー」見に行ったし、すっごくかっこよくって最高だ!とも思ってました。
黒人差別問題の運動高まる中、なんとなく、彼は何か発言しないのかなあ、と思ったりもしてました。ワカンダの王だから、と、勝手になんとなくそう思っていて。でも当然何か発言するかしないかはご本人の判断だし、発言しないスタンスってことなんだろうくらいにしか思ってなかったし。闘病のさなかだったなんて。
癌とわかったのは2016年で、治療や手術の中で仕事は続け、プライベートは誰も知らなかったようです。「ブラックパンサー」の時にはすでに闘病の中だったんだね。
私は特に思い入れ持ったファンでもないのに、訃報を知った日には呆然となってしまって。いろいろなメッセージがツイッターに流れるのを見ては泣いてしまった。
43歳。まだあまりにも早すぎる。きっとこれからも、ヒーローであり王であり、観客誰もを引き付けて力を与える人だったと思う。
「ブラックパンサー」は、初めての黒人主演ヒーロー。主演だけじゃなくてスタッフも圧倒的に黒人の人が多くて、ヒーロー映画としてハリウッド大作として、画期的だった作品。沢山いるヒーローの中に、ちゃんとブラックパンサーがいることが、どれほどの力になることか。ブラックパンサーを好きでもそうじゃなくてもよくて、ブラックパンサーがいる、というそれ自体がすごく、すごくすごく力になる。0を1にしたヒーローなんだよね。凄い。それがチャドウィック・ボーズマンという人で、それがすっごくかっこよくって面白い映画だったことが凄い。
ティ・チャラが王になる映画の中で、プレッシャーだったり悩んだりそれでも覚悟もって進む、ナイーヴさがとてもよくって。
演技も表現も、まだまだずっと広げていく人なのだと思ってた。
You will always be our King. pic.twitter.com/6yfKb913rI
— Marvel Studios (@MarvelStudios) August 31, 2020
BBCニュース - 黒人のヒーローを演じ……故チャドウィック・ボーズマンさんについてhttps://t.co/8GOg3VXDUy pic.twitter.com/Vy9L0otXX7
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) August 31, 2020
今年、死の影が濃く辛い夏だった……。
それでも、作品は残り、パワーは消えない。私は精一杯、大事な人のことを覚えておこうと思う。